フクロウの生息する高原・清里より

フクロウ・野鳥・きのこ・変形菌を中心とした八ヶ岳の生き物写真

Slime molds

マンジュウドロホコリ(Reticularia lycoperdon)

立ち枯れた広葉樹の1m弱の高さに発生。子実体は2cm程度。あまり新鮮でなく、色がくすんでいる。 胞子直径は8μm前後で、2~10個以上の胞子が着合している(対物40倍)。着合胞子はマンジュウドロホコリの特徴。 胞子の模様は部分的に網目型(対物100倍) 同じ…

キンチャケホコリ(Trichia scabra)とキララホコリ

立ち枯れた広葉樹の幹に発生したキンチャケホコリの子実体トゲケホコリ(針葉樹に発生)に似るが、キンチャケホコリは広葉樹に発生。 胞子は細かい網目型で直径9μm程度(対物100倍)トゲケホコリの胞子(粗い帯状網目型)とは明確に違う。 細毛体にはらせん…

ナカヨシケホコリ(Oligonema verrucosum)と変形菌

アカマツの朽ち木に発生したナカヨシケホコリの子実体 胞子は粗い網目型で直径15マイクロメートル前後細毛体にはらせん紋があり、先端は急に細くなり尖る。 ヒョウタンケホコリ2週前に撮影したときは、黄土色で光沢があった。https://kiyosatoowl.hatenablog…

トゲケホコリ(Oligonema persimile)と変形菌

立ち枯れた木に発生したトゲケホコリの子実体 細毛体は細く、直径4.5マイクロメートル程度。らせん紋とトゲがあり、先端は短く尖る(対物100倍)。 胞子は乾燥して縮んでいるものが多かったが、粗い帯状網目型で直径11マイクロメートル程度。 切株側面のコケ…

ハチノスケホコリ(Metatrichia vesparia)

子実体が蜂の巣のような形になるハチノスケホコリ 細毛体が飛び出した状態 子嚢上部の蓋が取れる前の状態 胞子は直径10マイクロメートル前後細毛体にはらせん紋と多数のトゲが見られる。

パンフウセンホコリ(Badhamia panicea)と変形菌

倒木上の苔に発生したパンフウセンホコリの子実体昨年は晩秋に大量に見られたが、今年は少ないようだ。 倒木上のきのこにも発生 子嚢は石灰粒に覆われ、累積する。 胞子直径は11マイクロメートル前後。イボらしい突起が見られる。 ヒョウタンケホコリ 立ち枯…

ムレミウリホコリ(Leocarpus fragilis var. bisporus)

広葉樹の朽ち木に発生した光沢のある赤褐色の子実体。ふつうのウリホコリだろうと思ったが、念のため胞子を見てみると・・・ 2つ以上の胞子がくっ付いた「着合胞子」である(対物40倍)。これはムレミウリホコリ(ウリホコリの変種)の特徴。 胞子が2-3個着…

キララホコリ(Diderma tigrinum)と変形菌

石灰質鱗片がたっぷり付いたキララホコリの子実体石灰質鱗片の大きさや色や形は様々であり、環境の影響を受けると思われる。 石灰質鱗片が金色 石灰質鱗片が少ないタイプ ハンノキの倒木に発生したキララホコリ(図鑑には針葉樹の朽ち木に発生すると記載され…

ブレフェルトホコリ(Brefeldia maxima)

白い粒々が集合した未熟子実体(ヤナギの生木に発生) より大きな未熟子実体の塊が2つ(同じ生木に発生)。変形膜は白い。 白い変形体も見られた。 3日後。未熟だった子実体は暗褐色になっていた。 3日前の変形体は、白い未熟子実体になっていた。0℃前後まで…

クロアミホコリ(Cribraria atrofusca)

朽ち木に発生したクロアミホコリの子実体 子嚢は地味な紫褐色で見つけにくい。直径0.5mm程度。 杯状体が深い 胞子を飛ばした状態。杯状体のくびれた部分に横に波打つひだがある。 胞子の直径は6.5マイクロメートル程度

ルリホコリ(Lamproderma columbinum)と変形菌

今週は気温が0℃前後まで冷え込み、ダウンジャケットを引っ張り出した。つい1ヵ月前まで夏だったのに。 紫系の構造色が見られる子実体 複雑な色の構造色 明るい青系の構造色 黒~銀色に近い子実体。 細毛体は網目状(対物40倍) 胞子は直径13マイクロメートル…

ハナハチノスケホコリ(Metatrichia floriformis)

針葉樹の朽ち木に大量に発生したハナハチノスケホコリ 子嚢壁が裂けて細毛体が露出している。 細毛体にはらせん紋があり、鋭角に尖る(対物40倍)。 胞子には細かい突起があり、直径10-11マイクロメートル程度(対物100倍) 別の場所の朽ち木に発生した子実…

ムレウツボホコリ(Arcyria stipata)と変形菌

倒木の切断面に発生した赤褐色の子実体 細毛体は分岐し、膨らみが見られる(対物40倍)。胞子は直径8マイクロメートル程度 細毛体にはらせん紋がある(対物100倍)。 ウツボホコリ属の同定には、細毛体の観察が役に立つ。図鑑に詳しい記載はないが、文献を調…

カクミアミホコリ(Cribraria dictyospora)とアミホコリ属変形菌

亜高山の森にたくさん発生していたアミホコリ属の変形菌 褐色系のアミホコリ属の同定はいつも迷う。 胞子は、直径8マイクロメートル程度。角ばっていているのでカクミアミホコリと思われる。 青い宝石のような未熟子実体 (追記)カクミアミホコリの未熟子実…

ムラサキアミホコリ(Cribraria purpurea)の未熟~成熟子実体

コメツガの大木の朽ち木にムラサキアミホコリの子実体が大量に発生していた。 子実体の形成初期光沢のある黒紫色でまだ柄は確認できない。朽ち木から変形体が染み出してすぐに子実体を形成しているかもしれない。クモノスホコリの未熟子実体と似る。 少しス…

細毛体に環状紋のある変形菌(Spiromyxa?)

白い未熟子実体。八ヶ岳登山道沿いの針葉樹の朽ち木に発生。子嚢は円柱形だが短いものもあり、柄はひょろ長く曲がる。ウツボホコリ属に近い印象。少し持ち帰って観察した。 10時間後。灰茶色になった。 翌日。灰色に近くなった。 乾いてからピンセットでばら…

フタナワケホコリ(Trichia varia)の未熟~成熟子実体

広葉樹の朽ち木に発生した白い未熟子実体(同じ朽ち木にツキヌキモジホコリが同居していた)子嚢は球形や枕型などで部分的に累積する。柄は確認できない。 翌日。明るい黄土色になった。 細毛体には2本のらせん紋があるので、フタナワケホコリだろう。胞子の…

ツキヌキモジホコリ(Physarum penetrale)の未熟~成熟子実体

広葉樹の朽ち木に発生した未熟子実体子嚢は黄色い倒卵型、柄は半透明でみずみずしい。出来立ての子実体と思われる。 3日後。成熟子実体は子嚢表面に石灰粒が付いている。ツキヌキモジホコリのようだ。 子嚢が割れ、石灰節が見える。子嚢下部は少し紫色がかっ…

コケススホコリ(Lignydium muscorum)

先週は未熟だったコケススホコリの子実体。https://kiyosatoowl.hatenablog.com/entry/2025/09/30/200606未熟子実体は鮮やかな橙色だったが、成熟して地味な姿になっていた。 子嚢表面の模様 子嚢壁が割れると橙色の石灰節が見える。 西欧と北米での観察例が…

ルリホコリ属の変形菌2種

一週間前にルリホコリの未熟子実体を見つけた森を探索。未熟だったルリホコリは成熟し、さらに新しい未熟子実体が大量に発生していた。少なくとも2種のルリホコリ属変形菌がいるようだ。 未熟子実体子嚢は白色でまん丸。柄は黒く細長い。とても可愛い。 白い…

ロウホコリ(Elaeomyxa cerifera)と変形菌

一週間前に未熟だったロウホコリ。子嚢壁が少し割れていたが、美しく成熟していた。ロウホコリは苔に発生することが多いようだ。亜高山の森では、変形菌の王のような風格がある。王冠は首に付いているのだけど。 新たに未熟子実体も見つけた。今年5ヵ所目の…

モートンフクロホコリ(Physarum mortonii)

広葉樹の朽ち木から発生したモートンフクロホコリ子嚢は類球形で表面は滑らか。短い柄があるものと確認できないものがある。 子嚢壁が割れ始めた状態 緑色を帯びているのは若い子実体と思われる。 胞子直径は12マイクロメートル程度。表面に突起が見られる。

コケススホコリ(Lignydium muscorum)

落枝に発生した橙色の変形菌昨年秋にも同じ場所で同様の変形菌を観察した。2回とも雨上がりの森を歩いていると、鮮やかな橙色が目に飛び込んできた。 落葉にも発生。変形膜は白い。これを持ち帰って観察した。 翌日。子実体はほぼ黒色になった。落葉の山の中…

ルリホコリ(Lamproderma columbinum)とロウホコリ(Elaeomyxa cerifera)の未熟子実体

今年初観察のルリホコリの未熟子実体(針葉樹の朽ち木に発生) 最近の冷え込みでルリホコリのスイッチが入ったようで、あちこちで白い未熟子実体が姿を見せていた。 未成熟の白い子実体は目立つので簡単に見つかる。成熟した子実体は見つからなかった。 少し…

フトアミオオクダホコリ(Siphoptychium reticulatum)

苔むした針葉樹の朽ち木に発生した赤褐色の子実体。変形膜は白い。子実体の塊から淡黄色の粒が飛び出ている。 すぐ近くにあった灰白色の未熟子実体。これを持ち帰って観察した。 翌々日。赤褐色になった。個々の子嚢は0.6mm程度。オオクダホコリよりも大きい…

オオメダマホコリ(Colloderma robustum)?

ゼラチン質に包まれた子実体が広範囲に大量に発生していた。 子嚢壁が半透明のゼラチン質。子嚢は黄色く、形は様々。 子嚢はより白っぽく、ゼラチン質が黄色味を帯びているのが分かる。図鑑によると、メダマホコリの子嚢壁ゼラチン質は透明、オオメダマホコ…

ナカヨシケホコリ(Oligonema verrucosum)と変形菌

ナカヨシケホコリの子実体。掌状子嚢体型。アカマツの朽ち木に発生。橙色の変形体は別種(キララホコリ?) 胞子は粗い網目型。直径13-16マイクロメートル(対物40倍)。 細毛体にはらせん紋があり、先端は急に細くなり尖る。 ナカヨシケホコリの未熟子実体…

イオウモジホコリ(Nannengaella sulphurea)?

岩を這う白い変形体(先週の写真を再掲) 5日後に見に行くと、岩の表面に子実体が形成されていた。 変形膜は白く、子実体はやや緑がかった黄色で、単子嚢体型や屈曲子嚢体型。岩は丸みを帯び、子実体は地面近くに形成されていたので、観察しにくく、撮影も難…

コケ生のジクホコリ属変形菌(Diachea macroverrucosa?)

倒木上の苔に鈴なりに発生した子実体子嚢は0.5mm程度で丸く、構造色が見られ、柄は白い。一見するとタマジクホコリのよう。 タマジクホコリよりも柄がやや短く、子実体が密集する。昨年もこの場所で同様の子実体が発生し、その時はタマジクホコリと判断して…

胞子に帯のある変形菌ハシラホネホコリ(Diderma cingulatum)?

落葉に発生した白い未熟子実体。持ち帰って成熟させてみた。 翌日には灰色になった。 乾くと白くなった。 胞子直径は11マイクロメートル程度。帯状の構造がある(対物100倍油浸)。 胞子表面に小さい突起もある。図鑑には、アワホネホコリの類似種として、胞…